年金の寡婦控除等の記載に続き…
年金の寡婦控除等の旧制度記載を、新制度にすり替えるオプションは実装したのだが、それに伴って、すり替えた結果を給報で否認されるケースを想定していなかったので、年調済み給報の否認に対応できるように仕様を組み替えた。ここにきて、配偶者の合計所得も一歩踏み込んだ処理を望む声が上がってきた。
2020年版では、給報の人的控除記載、特に配偶者控除関連記載がある場合には、年金の配偶者合計所得記載を無視するパラメータを追加したのですが、その他の人的控除記載は活かしたまま、配偶者関連記載が無い給報との合算でも年金の配偶者合計所得を無視する物が欲しいとのこと。給報があれば年金記載は無視する。的な単純な話だったら簡単に実装出来るんですがね。そう単純では無い。で、だ、寡婦控除等の記載で適用したパラメータと同様のものを年金の配偶者合計所得にも適用する物を用意したらどうだろう?と考えてみた。
QC側のリーダーで私が設計した合算仕様を常に検証してくれているO氏の意見でも、良さげだとお墨付きは貰っている。後は要望元がその要件で足りるかどうか?事案に合致するかどうか次第でしょう。前回は10万人規模でテストして100%クリア出来ている事をもって確定させたが、40万人規模のデータで洗っておかないと、漏れは必ず出る。100%なんて無理なのだけれど、これを99.97%位まで持って行ければ成功か。それでも1万件で3件漏れる事に。
別案もある。本年実装した仕様の適用条件を緩和し、配偶者以外でも人的控除記載がある場合には配偶者合計所得は給報のみを採用する。だ。要件が緩和されるため、今度は控除の取り漏らしを発生させるだろう。どっちに転ぶか実地検証が必要だ。
by 千田